車の暖房・冷房が効かない？エアコンのつけ方や燃費について解説
仙台市にあるコーティングと洗車のプロショップ、MONSTER WASH(モンスターウォッシュ)です。
車を運転するときは、車内の環境をできるだけ快適に保ちたいですよね。特に車内の温度は快適度に直結すると言っても過言ではありません。今回は車の暖房と冷房について解説します。
目次
車のエアコンと部屋のエアコンの違い
エアコンは「室内機」と「室外機」で構成されており、それぞれが熱交換を行うことで、温度の差を作り出します。簡単に言ってしまえば、室内機から冷気を出すときは、室外機からは熱風が出ます。室内に暖房をつけたいときは逆の動作を行います。
一方車のエアコンは部屋のエアコンとは異なり、エンジンを動かすときに発生する熱を利用できるという点があります。なので、車で暖房をつけるときは、温度差を生み出すための圧縮機（コンプレッサー）を動かさなくて良いため、室内のエアコンで暖房をつけるときと比較すると圧倒的に燃費が良くなります。
ただし、電気自動車の場合はエンジンの代わりにモーターが搭載されており、排熱を利用できないため電気を使用することとなります。
以降の説明は、エンジンを搭載している車のエアコンをベースとして解説します。
暖房の付け方
エンジンが搭載されている車は、エンジンの排熱を利用するためエアコンのコンプレッサーを作動させなくても暖房を稼働させることができます。
車内温度の設定を調整し、プロペラマークのボタンやロータリースイッチを操作して送風を開始するだけで車内に暖房をかけることができます。
暖房は燃費ゼロ？
車の排熱を利用するため、大量に電力を消費するコンプレッサーを稼働させる必要がない暖房は、冷房と比べて圧倒的に燃費が良いと言えるでしょう。ただ、その場合でも送風するためのファンが利用する電力は必要なため、燃費ゼロ！とは言い切れません。
A/Cボタンとは？冷房の付け方
A/Cボタンは “Air Conditioning”(エアコンディショニング) ボタンの略で、車のコンプレッサーを作動させるときに使用します。車内の空気を冷房で冷やしたい場合は、A/Cボタンをオンにします。オフにすると冷風が出ず、送風モードになります。
車の冷房は、暖房とは異なりコンプレッサーを稼働させる必要があります。
そうすることで、コンプレッサーが作動し、車内を冷やすことができます。適切な温度を保つために、合わせて車内温度を調節するボタンや送風の強さを調節してください。
カーエアコンのよくある不具合
車のエアコンを使用するときによくあるトラブルについて、その原因と対象方法を併せて解説します。
暖房が効かない
暖房をオンにしているのに、車内がなかなか暖まらない場合は、サーモスタットの異常を知らせるランプが点灯していないか確認しましょう。
サーモスタットはエンジンを循環する冷却水の温度を検知する役割を担っています。サーモスタットが故障していると、車内を暖めるのに利用している温度の上がった冷却水がラジエーターに回ってしまい、温度が一向に上がらないということが起こります。
また、ラジエーターに異常があるまま走行を続けると、エンジンを適切な温度に保てなくなり、エンジンも故障してしまうという状況を連鎖的に引き起こしかねません。異常を知らせるランプが点灯したときは、車をメンテナンスに出して修理してもらいましょう。
一方、サーモスタットに異常がないのに暖房が効かない場合は、送風機のモーターが破損している可能性があります。冷房をつけてみて送風されないようであれば、送風機が故障しています。
冷房が効かない
冷房が効かない原因はガス漏れやガス不足がほとんどです。走行中に冷却に使用するガスが少しずつ漏れてくることで、冷房が効きにくくなります。
エアコンガスの充填はセルフでも可能ですが、取り扱いにリスクを伴うため、プロに依頼したほうが安心です。その場合、3,000円～5,000円程度で対応してもらえます。
異臭がする場合は？
車内の送風機能やエアコンの使用したときに、臭うときがあります。
その場合、いくつか原因が考えられます
- エアコンフィルターが汚れている
車内からゴミやホコリがエアコン内に入ってしまうと、カビの繁殖を促してしまいます。定期的に車内清掃することで、カビの栄養源を断って繁殖を抑えることができます。また、エアコンのフィルターの交換目安は約1年となっています。しばらく掃除や交換をしていない場合は臭いの原因となっていることもありますので、フィルターの掃除や交換を検討してみてください。 - エバポレーターが汚れている
エバポレーターは日本語でいうと、熱交換器のことです。冷えたエバポレーター内を空気が通過することで、冷風を車内に送り込むことができます。エバポレーターは非常に冷たくなるため、結露によって水が発生し、それがカビの原因となります。冷房を使いはじめるタイミングの夏の前に一度清掃を行っておくと、臭い対策となります。
エアコンの不具合はプロに清掃を依頼する
フィルターやエバポレーターの清掃はセルフで行うことも可能ですが、車によって対応方法がまちまちです。説明書を読み込んで適切な対応を行う必要があります。自分でやる自信がなければ、プロに清掃を依頼するのが安心です。
おおよその価格感としては、フィルター交換は5,000円程度、エバポレーター清掃は1万円程度かかります。
フィルター交換時期は1年 自分で掃除できる？
車内の空気を清浄に保つため、カーエアコンのフィルター交換時期は1年が推奨されます。フィルターを交換せずにそのまま放置していると、フィルターに付着した汚れやホコリを通して空気が送り込まれるため、悪臭の原因となります。また、目詰まりを起こしてしまい、エアコンの効果も低下してしまいます。
そこで、フィルターの交換方法・清掃方法を紹介いたします。
自分で交換するやり方
カーエアコンのフィルターの交換を業者に依頼した場合は、低価格で対応してもらえます。目安としては3,000 ~ 5,000円程度です。しかし、自分で交換したいという方に交換方法を紹介いたします。
- エアコンフィルターは助手席のグローブボックス奥に取り付けられています。グローブボックスは、左右に箇所のピンと、下側フックにて止められており、それらを外して引っ張り出します。
- グローブボックスを外すと、エアコンのフィルターが見えてきます。固定しているツメを取り外してエアコンフィルターを引き出します。
- その後、エアコンのフィルターの上下の位置に気をつけながら交換して、元に戻せば完了です。取り外しの方法について不安がある場合は、取扱説明書を確認すれば確実です。
また、メジャーな車種については、交換するフィルターの種類をデンソーのウェブサイトにて検索することができます。交換用のフィルターを誤って購入してしまうことを防げますので、是非活用してください。
参考：適合品番検索／車種別交換方法 – DENSO クリーンエアフィルター
定期的な掃除の仕方
カーエアコンのフィルターを交換するよりも、まず掃除をすることをおすすめします。
- 上記で説明したフィルターを交換する手順で説明した通り、フィルターを取り外すところまでを行います。抜いたフィルターはビニール袋などに入れて、作業のために一旦家に持ち帰りましょう。
- まず、フィルターに掃除機をかけます。フィルターを傷つけないようにフィルターの表面に沿いながら掃除機をかけるのがコツです。
- 表面が終わりました、同様の作業を裏面にも行います。
- 作業が完了したら、フィルターの上下に気をつけながら再セットして完了となります。
さいごに
カーエアコンの使い方、フィルターの交換方法やトラブルの対処について説明しました。車内を快適に保つためにエアコンはほぼ必須といえる機器となります。普段から気にかけて、すこしでもおかしいなと思ったら、本記事の内容を思い出していただけたらと思います。
