車のワックスとスプレータイプコーティングの違いとは？結局どちらを選ぶべき？

コーティングと洗車のプロショップ、MONSTER WASH(モンスターウォッシュ)です。

車の表面に施工し、新車時のボディを保つ方法には「コーティング」や「ワックス」があります。コーティング専門店の立場からすると、プロに依頼するカーコーティング（ガラスコーティング）が一番おすすめなのですが、自分でお手入れをしたいと考えている方も多いですよね。

そこでここでは、手軽に手に入れることができるお手入れアイテム「スプレータイプのコーティング」と「ワックス」の違いと、どちらを選ぶべきかについてお話します。

ワックスとコーティングの違い

車のボディのお手入れ方法として主流なのがワックスとコーティング。どちらもボディ表面に薬剤を塗り拡げることで、表面にツヤを足し、傷や汚れから車を守る役割があります。

しかし、厳密にはワックスとコーティングには違いがあります。

コーティングとは

そもそもコーティングとは、車の塗装面の上にコーティング剤を塗布し、コートすることです。被膜を作って覆うのがコーティングです。この被膜を「犠牲被膜」と呼びます。被膜は、自分が汚れや紫外線などのダメージを受けることで、ボディの劣化を防ぎます。

ボディの表面の凸凹もなめらかになるため、汚れがつきにくく、汚れても落としやすい状態になります。

コーティングにもいくつか種類があります。油脂や樹脂のコーティング剤（ポリマーコーティングやシリコンコーティング）、ガラスコーティングなど。ガラスコーティングは、専門店で行うキーパーコーティングのような硬度の高い耐久性の高いコーティングのこと。

手軽に自分でDIYで行うなら、カー用品店やAmazonなどでコーティング剤を購入し、洗車後に塗布するのがおすすめ。特にスプレータイプの製品であれば、自分でコーティングをする作業の時短も見込めます。

ワックスとは

次に、ワックスの説明をします。カーワックスは、有機系の溶剤で作られたコーティング剤です。ボディに塗り込むことで水弾き効果や汚れを防ぐ効果が期待できます。

コーティングとの違いは、ボディの表面に油の膜を作るという点。イメージとしてはボディにワックスを塗り込んでお化粧をしている感じです。塗った直後はワックスならではのギラギラとした光沢が美しい状態になります。

ワックスを丁寧に塗り込むのは、愛車との大事な対話の時間…というイメージがありますが、実は塗り込む中で傷をつけてしまうこともあります。そのキズを隠すためにワックスを塗って満足→ワックスが剥がれて傷が目立つ→ワックスで隠しながらさらに傷をつけてしまう　という悪循環に陥ってしまうのです。

油が主成分なので太陽の熱などでワックスが溶けてしまうデメリットもあります。短期間で効果が得られなくなるので、定期的な塗り直しも必要です。有機系なので、有機系の汚れがつきやすくなる点も注意です（花粉や黄砂、油汚れなど）。ワックスを使う場合は、こまめなメンテナンスが必須です。

コーティング業者の立場としては、あまりワックスを塗るのはおすすめできないというのが本音です。

ワックスとコーティングの違いや、メリット・デメリットの比較については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
＞車のコーティングとワックスはどう違う？どちらを選ぶ？プロが解説！コーティングとワックスの使い分けや重ね塗りの考え方

ワックスと自分で行うコーティングはどちらがいい？

コーティング業者の立場からすると、車のことを考えたときには業者に依頼するガラスコーティングが一番おすすめです。自分で行う時間も削減できますし、耐久性やツヤ、防汚効果は桁違いです。しかし、当店のキーパーコーティングの中で一番リーズナブルなクリスタルキーパーでも16,600円～と、どうしても費用は高くなってしまいます。

そこで、費用を抑えてキレイにしたい、自分で行う時間が取れる方はワックスやコーティングを検討することになります。どちらも費用的には大差なく、作業工程も似ている（洗車後に薬剤を塗布）ので、どちらを選ぶべきか迷いますよね。

正直に言うと、ワックスとスプレータイプのコーティングであれば、スプレータイプのコーティングの方がおすすめです。

ワックスは車をきれいに見せるという観点からは意味がありますが、キズや汚れ防止、持続性を考えると、あまりおすすめできない方法かなというのが個人的な考えです。もちろん、「ワックスを塗る」というお手入れ時間を愛する気持ちもわかりますので、車のお手入れが好きで、こまめに塗り治せる方には良いと思います。

自分で簡単にDIYできるコーティングであれば、洗車後にスプレーし、塗り拡げるだけで完了。商品にもよりますが、1～2カ月は撥水効果や防塵効果が期待できます。

注意！ワックスとコーティングの重ね塗りはNG

コーティングとワックスを重ね塗りすると、より輝きが増し、防汚効果・撥水効果が増すと思う方もいるかもしれません。

ですが、コーティングとワックスの重ね塗りはNGです。おすすめできません。ワックスを塗っていても、表面は傷がついていたり汚れが付着してしまっていたりします。その上にコーティングをするということは、キズをボディに付ける行為でもあります。その状態で固めてしまうので、ツヤも輝きも生まれません。

ワックスを掛けていたとしても、コーティングを施工する前にはしっかり落としましょう。

コーティングとワックスの重ね塗りについては、以下の記事でもご紹介しています。
＞コーティングとワックスの重ね塗りは効果的？それとも危険？車のツヤにこだわる人への正しいコーティング知識

よりコーティングの効果を求めるなら、プロに依頼

ワックスとDIYコーティングを比較したとき、スプレータイプのコーティングの方が比較的おすすめという話をしました。スプレータイプのコーティングは洗車後に吹付け、丁寧に吹き上げるだけでいいのでとてもお手軽。薬剤自体も数回分は入っているので、コストパフォーマンスがいい方法です。

しかし、耐久期間は1ヶ月～3ヶ月程度。コーティング剤をむら無く吹き付けるのもコツがいるので、仕上がりに偏りが出てしまい、ムラに見えるケースもあります。

車のコーティング効果を追い求めるのであれば、やはりプロに依頼するのが一番。当店であれば屋内ガレージで洗車からコーティングまで行うので、雨、黄砂、花粉、夏の暑さ、雪などの天候に左右されずにいつでも高品質なコーティングがご提供できます。

ガラスコーティングは価格的にちょっと…という場合には、安価にコーティングができる「ピュアキーパー」がおすすめ。キーパーコーティングの始まりと言えるポリマーコーティングで、5,700円～から可能。洗車込みでこのお値段ですし、1時間程度で完了するので洗車やお手入れの手間も省けます。

当店の待合室には、ドリンクサーバーやシミュレーションゴルフの危機をご準備していますので、楽しみながらお待ちいただけます。

車好きのスタッフが、自分の愛車を手入れする気持ちで丁寧に施工します。ご興味ある方はお気軽にご相談ください！