車のコーティングとワックスはどう違う？どちらを選ぶ？プロが解説！コーティングとワックスの使い分けや重ね塗りの考え方

コーティングと洗車のプロショップ、MONSTER WASH(モンスターウォッシュ)です。
今回は、車のお手入れ方法の一つ、コーティングとワックスについてお話します。

あなたは、コーティングやワックスを利用していますか？
どちらを愛車に施工していますか？
コーティングとワックスの違いを理解して選びましたか？

カーコティングもカーワックスも、車を汚れにくくし、美しい状態を保つ役割を果たしています。しかし、コーティングとワックスは成分も使い方も持続力も違います。それぞれのメリットやデメリットを正しく理解することで、自分の目指すカーライフに合わせたお手入れの方法を選ぶことができます。

ここでは、コーティングとワックスの違いや、どちらを選ぶのが車のためにおすすめかという判断方法、コーティングやワックスの重ね塗りの考え方、効果的なメンテナンスの方法など、愛車をもっとキレイに乗り続けるために必要な情報をプロの目線でお伝えします。参考にしてください！

コーティングとワックスの違いを比較

愛車をきれいに乗りたい、輝かせたいという方におすすめのお手入れに「コーティング」と「ワックス」があります。どちらもボディに施工して輝きを増すための方法ですが、どのような違いがあるかご存知ですか？

そもそもコーティングとは？

カーコティングとは、車の塗装面の上にコーティング剤を塗布し、コートすることです。皮膜を作って覆うのがコーティングです。

車は屋外で運転してこその乗り物です。しかし、塗装されたそのままのボディでは、キズや汚れに対して無防備で、乗れば乗るほど傷つき、汚れてしまいます。また、乗っていない間にも、紫外線によって塗装へのダメージは蓄積していきます。

大切な愛車を美しく乗り続けたい、そんな人におすすめなのがカーコティングです。コーティング剤で被膜を作ることで、その被膜があらゆるダメージを引き受けてくれます。これを「犠牲被膜」と呼びます。コーティング剤の撥水効果により、汚れがつきにくく、付着しても落としやすい状態になります。

コーティングの成分の違い

コーティングにも、いくつか種類があります。油脂や樹脂のコーティング剤（ポリマーコーティングやシリコンコーティング）、ガラスコーティングなど。

手軽に自分でDIYで行うなら、カー用品店やAmazonなどでコーティング剤を購入し、洗車後に塗布するのがおすすめ。特にスプレータイプの製品であれば、自分でコーティングをする作業の時短も見込めます。価格も安価です（効果の維持には、こまめな施工が必要ですが）。

一方、カーコティング専門店等で依頼するガラスコーティングは、より高いコーティング効果が見込めます。硬度の高いガラスコーティング剤であるほど、愛車の輝きはより深くなり、美しい光沢が得られます。汚れもつきにくく、固着しにくいので、お手入れも格段に楽になります。

ボディコーティングとガラスコーティング

コーティングにも、ボディへのコーティングだけでなく、ガラスへのコーティングがあります。

フロントガラスにコーティングを行うと、視界がクリアになり、安全運転につながります。
具体的には、
・撥水効果（水弾きが良くなる）
・油膜を防ぐ
・凍結の被害を和らげる
・窓の曇りを防ぐ
・黄砂や花粉の汚れのこびり付きを防ぐ
などの効果が得られます。

ガラスコーティングには、シリコン系とフッ素系のコーティングがあります。洗車後に自分で手軽にガラスコーティングしたい、という方にはシリコン系コーティングがおすすめ（量販店でも手軽に購入できます）。持続性を求めたい方には、専門店でフッ素系のコーティングを施工してもらうのがおすすめです。

フロントガラスのコーティングについては、他の記事でご紹介しています。

撥水性コーティングと親水性コーティング

コーティングには、「撥水性」と「親水性」という視点での分け方もあります。
これは塗装面と水滴の接触角度に違いがあります。具体的には、コーティングの性能の「水弾き」の特徴に違いが出ます。

撥水コーティングはボディと水滴の接触角度が大きい特徴があり、コーティング面に落ちた水が水玉のようにコロコロ転がるという性質があります。「水を弾いている！」のが見た目でわかるので、コーティングの効果を実感しやすいです。ただ、場所によっては水が残ってしまい、水アカ・雨染み・イオンデポジットがつきやすくなるデメリットもあります。（が、コーテイングの効果で汚れも落ちやすいので、その後の簡単なお手入れで復旧可能です）

親水コーティングは、接触角度が小さい＝ベターッと張り付くような水滴ができるのが特徴。水がボディに馴染むので、レンズ効果でイオンデポジットがつくのを防ぎます。屋外に駐車している人や、イオンデポジットが目立つ濃い色の車に乗っている人にはおすすめです。

そもそもワックスとは？

次に、ワックスの説明をします。カーワックスは、有機系の溶剤で作られたコーティング剤です。ボディに塗り込むことで水弾き効果や汚れを防ぐ効果が期待できます。

イメージとしてはお化粧をしている感じです。塗った直後は、カーワックスならではのギラギラとした光沢が得られ、美しい状態になります。

ボディの表面に油の膜を作っているので、太陽の熱などでワックスが溶けてしまうデメリットもあります。短期間で効果が得られなくなるので、定期的な塗り直しも必要です。有機系なので、有機系の汚れがつきやすくなる点も注意です（花粉や黄砂、油汚れなど）。

塗り込む中でキズを付けてしまうこともあるので、コーティング業者の立場としては、あまりワックスを塗るのはおすすめできないというのが本音です。

コーティングとワックス、どっちがおすすめ？

コーティングとワックスのどちらがおすすめかという質問について、愛車をきれいに保つという観点から考えると、正直言って「専門店で行う、ガラスコーティング」が一番です。

ですが、ライフスタイルによって選ぶのが結局の所大切かなと思います。

ワックスのメリット

ワックスの欄でも説明しましたが、ワックスはあくまで化粧品。一時的には特有の輝きが得られますが、その効果が続くわけではありません。ですが、ワックスにしかないギラつく輝きが得られるので、それをお好みの方はワックスを選ばれます。

ただ、ワックスにはデメリットもあります。
・塗り込む過程で、ボディに傷をつけている
・そのキズを隠すためにワックスを塗って満足→ワックスが剥がれて傷が目立つ→ワックスで隠しながらさらに傷をつけてしまう　という悪循環
・暑い時期には、ワックスが溶けてすぐに落ちてしまう
・こまめにメンテナンスをしなければ、ワックスが逆に汚れとしてこびりつく

車をきれいに見せるという観点からは意味がありますが、キズや汚れ防止、持続性を考えると、あまりおすすめできない方法かなというのが個人的な考えです。もちろん、「ワックスを塗る」というお手入れ時間を愛する気持ちもわかりますので、車のお手入れが好きで、こまめに塗り治せる方には良いと思います。

コーティングのメリット

コーティングは、塗装の表面に被膜を作って、その被膜で汚れを防止するという意味があります。ワックスに比べて耐久性もあり、防汚・防水効果も高いのがコーティングのメリットです。汚れがつきにくい、というのはその分「お手入れの手間が省ける」ということでもあります。多少汚れても水洗いでキレイになるので、ワックスと比べていつでもきれいな車に乗れるという利点があります。

自分で簡単にDIYできるコーティングであれば、洗車後にスプレーし、塗り拡げるだけで完了。商品にもよりますが、1～2カ月は撥水効果や防塵効果が期待できます。ポリマーコーティングであれば、コーティング専門店に依頼しても比較的安価ですみます。

さらなる輝きを求める方は、コーティング専門店で行うガラスコーティングがおすすめ。値段は張りますが、専門店で時間を掛けて施工する分、被膜の硬度が違います。硬度が高いので、鏡に映り込むような美しい反射も得られ、汚れもつきにくくなります。

コーティングとワックスの重ね塗りで効果アップする？

より強い輝きを生むため、コーティングとワックスの重ね塗りを考える方もいるかもしれません。しかし、プロの立場から言わせていただくと、全くおすすめできません。これらは重ね塗りをしたからよりきれいになるものでもありませんし、ボディへのダメージが大きくなります。

基本的には、以前のワックスやコーティングを落とした上で再施工しましょう。

コーティングとワックスの重ね塗りについては、以下の記事でもご紹介しています。
＞コーティングとワックスの重ね塗りは効果的？それとも危険？車のツヤにこだわる人への正しいコーティング知識

重ね塗りで愛車の輝きが増すコーティング

ただ、一部「重ね塗りで愛車の輝きが増す」コーティングもあります。それが当社も提供しているキーパーコーティングです。ガラスコーティングを施した後、次の施工のときには前回のコーティングをすべて落とすのではなく、汚れている部分だけを削り、その上に新たな被膜を形成します。

これにより、施工を重ねるごとに被膜が厚く強くなり、「コーティングのたびに車の美しさを更新する」ことになります。キーパーコーティングならではの特許技術でもあり、自信を持っておすすめする理由です。

水弾きが悪くなってきたら？

安価なコーティングでも、効果なプロ品質のコーティングでも、どうしても時間の経過とともにコーティングは劣化してしまいます。水弾きが悪くなったな、と思ったらメンテナンスをするべきタイミング。水はじきに変化がある＝コーティングの被膜にダメージが見られるという状態なので、放置するとその部分から汚れが広がってしまいます。

当社コーティングであれば、コーティング専門のメンテナンスプランもご用意しています。自分でコーティングしている場合であれば、一度洗車をして、もう一度コーティングやワックスを塗り直しましょう。

定期的な洗車とメンテナンスで、車の輝きや撥水性は維持できます。お手入れの頻度や負担を軽くしたいなら、やはりガラスコーティング一択かなと思います。

コーティングとワックスを上手に使って、愛車を輝かせよう

せっかくなら、愛車を美しい状態で乗り続けたいですよね。
そのための強い味方が、カーコティングとカーワックスです。当社では、ご予算とご要望に応じたコーティングプランをご準備しています。

車を愛する方、今までのコーティングやワックスでは満足を得られなかった方には特におすすめです。洗車・コーティング専用の屋内スペースにて丁寧にコーティングを施工し、硬化させますので、その輝きとお手入れのしやすさに驚いていただけるはず。

車好きのスタッフが、自分の愛車を手入れする気持ちで丁寧に施工します。ご興味ある方はお気軽にご相談ください！


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