コーティングとワックスの重ね塗りは効果的?それとも危険?車のツヤにこだわる人への正しいコーティング知識
コーティングと洗車のプロショップ、MONSTER WASH(モンスターウォッシュ)です。
今回は、コーティングとワックスの重ね塗りについてお話します。
車のボディをよりツヤツヤで美しい状態にするため、コーティングやワックスをフルに活用いてお手入れをしたいという方もいます。今はお手入れツールもたくさんありますが、正しく使わないと大切な愛車を逆に傷つけてしまいかねません。
中でも、ガラスコーティングとワックスの併用には注意が必要!ワックスやコーティングは重ねて塗るほど効果があるように思われますが、実は重ね塗りは車にマイナスの影響を与えてしまうのです。
正しい知識で車のお手入れができるよう、この記事を参考にしてくださいね!
目次
コーティングとワックスの重ね塗り、OKとNGのまとめ
先に、どのような組み合わせの重ね塗りであればOK・NGなのかを簡単にまとめます。
・コーティングの上に、ワックスを重ね塗り = あまりおすすめしない
・ワックスの上に、コーティングの重ね塗り = 絶対NG!
・ワックスの上に、ワックスの重ね塗り = 絶対NG!
・コーティングの上に、コーティングを重ね塗り = 条件次第
ガラスコーティングとワックスの重ね塗りは要注意!コーティング効果が薄れることも
当店でも施工しているクリスタルキーパーなどのガラスコーティングは、施工後車の表面がツルツルで美しくなりますよね。専門店に依頼せずとも、溶剤を購入してDIYでガラスコーティングを施工しても、ある程度の美しさが演出できます。
ガラスコーティングの施工後は、ボディ表面がきれいな表面になります。いつもよりもワックスが塗りやすいボディの状態にはなるので、「いつも以上に輝かせたいから、ガラスコーティングの上にワックスを重ねて塗りたい!」と思うかもしれません。
しかし、安易にいつものワックスをかけてしまうことはNG。ガラスコーティングの効果を薄れさせてしまうので、おすすめできない方法です。ワックスの成分との相性が悪いと、ガラスコーティングが白く曇ってしまう(濁ってしまう)こともあります。ロウの成分入のワックスは日焼けしやすいので、コーティングに部分的なダメージが出てしまい、一部だけ効果がなくなったりすることも。
そもそも、コーティングとワックスは性質が全く違います。ワックスは油脂性ですが、コーティングは研磨剤や油分は苦手としています。せっかくのコーティングに油を塗り込むと、効果が薄れてしまうというのはこういう理由もあります。ワックスは一時的にツヤを出せますが、その直後から酸化が始まってしまうのです。時間が経つと酸化した油膜は汚れになり、せっかくのコーティングに染み付いてしまいます。
カーコーティングとワックスの違いについては、以下の記事でもご紹介しています。
>車のコーティングとワックスはどう違う?どちらを選ぶ?プロが解説!コーティングとワックスの使い分けや重ね塗りの考え方
専門店でのカーコーティングのツヤが減ってきたら?ワックス以外でのお手入れ
専門店で行ったコーティングも、施工から時間が経つと施工直後の輝きは少しずつ失われてしまいます。ガラスコーティングの塗り直しやメンテナンスは費用もかかるし大変だということで、ワックスでなんとかしたいと思うことも多いのではないでしょうか。
ガラスコーティング直後の輝きを維持するには、日々のお手入れも大切です。ワックスの重ね塗りは逆効果になることも多いので、できれば専門店に相談するのがベスト。洗車や部分的なコーティングのメンテナンス、コーティング車に使えるワックスなど、要望と車の状態に応じて解決策を提示してくれます。
ガラスコーティングの効果は、当店のクリスタルキーパーで1年程度。ダイヤモンドキーパーであればもっと耐久性がありますが、それでも定期的なメンテナンスをご提案しています。
ツヤや撥水効果が落ちたな・・・と感じているということは、おそらくコーティングが劣化しているということです。コーティングも永久的なものではないので、ワックスを上塗りして一時しのぎをするのではなく、施工した店舗でチェックやメンテナンスを行いましょう。
絶対NG!ワックスの上へのコーティング重ね塗り
ワックスの上にコーティングを重ね塗りをするのは、絶対オススメしません。プロに施工を依頼する場合はまず起こらないトラブルですが、自分で行う場合は注意が必要です。
ワックスを塗っていても、表面は傷がついていたり汚れが付着してしまっていたりします。その上にコーティングをするということは、キズをボディに付ける行為でもあります。その状態で固めてしまうので、ツヤも輝きも生まれません。
ワックスを掛けていたとしても、コーティングを施工する前にはしっかり落としましょう。
ワックスの塗り直しや重ね塗りの効果は?
ワックスは硬化するコーティングとは違うので、塗り直しをするときには一旦取り除いて、キレイにした上で再度塗布する必要があります。酸化したワックスを放置しておくと、塗装面へのダメージも大きくなります。
そもそもワックスは、輝きを生み出すために「塗り込む」作業を行います。その際に、見た目の輝きと引き換えにボディへの細かなキズが生まれています。さらに、塗り直し前に取り除くときにもボディーをすることになりますが、その際にも傷が増えていきます。
ワックスを塗るたびに傷が増えていき、そのキズをワックスで隠して満足する・・・という悪循環に陥っているケースもあります。塗れば塗るほどいいと思われるかもしれませんが、実はワックスを塗り込むほど塗装を痛め、いわゆる「ギラツキ」につながることは覚えておいてください。
コーティングとコーティングの重ね塗りについての考え方
コーティングとワックスの重ね塗りは基本的におすすめしませんが、ではコーティング同士の重ね塗りについてはどうでしょうか。これは、条件次第です。
コーティング直後はまだコーティング剤が固まっていないので、その状態での重ね塗りはおすすめしません。完全に硬化する前にもう一度塗っても、意味がありません。きちんと硬化させた上で行うのであれば、重ね塗りしても大丈夫かと思います。短期間で重ね塗りをする際でも、しっかり洗車をした後に塗るようにしてください。
ある程度時間が経った上で重ね塗りをするのはおすすめしません。表面が劣化しているコーティングを取り除かずに(研磨せずに)その上にコーティングを行うと、コーティング表面のキズやふぞろいのコーティング層による反射で、ボディに映り込む像がボケたり、ギラツキを感じたりします。
中には、「重ね塗りをすることで、ボディがより美しくなるコーティング」もあります。重ね塗りの効果を実感したいなら、それ専用のコーティングを選ぶのが最適です。特に、当店の提供しているクリスタルキーパーなどは、「繰り返しコーティングすることで、ボディの輝きがさらに生まれる」のが特徴。繰り返しの施工で美しさを保つという点で、特許も取得しています。
硬度が高いガラスコーティングで表面が劣化しないので、重ねて施工すれば傷を埋めながら成長し、分厚いガラス被膜を形成するからです。繰り返し当店のコーティングを行った車の輝きは、新車以上です。
コーティングの重ね塗りをお考えの場合はご検討ください。
正しいコーティングの重ね塗りで、愛車をピカピカに
適切な知識を持ってコーティングの重ね塗りを行うと、車の輝きを一層美しいものに仕上げることができます。より汚れに強い状態にし、撥水効果を維持することもできます。
ただ、自分でガラスコーティングを重ねようとすると、塗る前の下準備(洗車や部分的な研磨)が大変だったり、ムラにならないような注意が必要で、満足いく仕上がりにするためには結構な手間が必要です。
コーティングを重ねて車をより良い状態にしたい方は、お気軽にご相談ください。ワックスを重ね塗りしたいという場合は、車の状態に合わせて最適なものをご提案しますので、いつでもお尋ねくださいね。
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